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中学生の英語の授業が・・・

 4月より、新学習指導要領が完全施行となり、中学校の英語教育も大きく変わりました。2年生と3年生は、移行の影響で、教科書の内容に変化があります。未習内容の単語や文法が、今年度の教科書では既習内容となっています。中学1年生は、小学校の内容が部分的に不足しており(移行の影響と新型コロナによる休校の影響)、不安要素がある中での中学校の英語学習がスタートとなりました。

 

 私は1月に書店に予約していた新たな教科書を先日ようやく入手しました。甲府市内の学校は(山梨附属中・私立中を除く)Sunshine からNew Horizonに変わりました。生徒たちの話を聞くと、慣れるまでやや使いにくそうな様子です。今までの様式に慣れていたために、馴染みのないキャラクターや、内容構成、ページのレイアウトなど情報を読み取ることに、苦労していました。

 

 こういった状況下で、各学校が、あるいはそれぞれの先生方がどのように授業を進めていくのか、それは注視していかなければなりません。私はこちらのレッスンの度に生徒さんに「今は何を勉強している?」「教科書はどこまでいきましたか?」と質問をしています。そうすると、驚くべきことがありました。(あくまでも生徒さんを通じての話なので、正確性に欠ける部分もあるかもしれませんが)

 

〇中学1年生の授業についての声(ここ4日間)

・4月19日㈪の時点で、まだ教科書を用いていない学校がある(自己紹介に5時間

・英語がゆっくりすぎて驚いた

・アルファベットのテストを控えている

・Unit0(小学校の復習)をとばした←教科書に書いてある言葉がよくわからない

・Unit1(自己紹介 / be 動詞の文)を学習している

・ワーク(Let's Try)を持ち帰って学習したいが、持ち帰ることを禁止されている

 

⇒そこから分かること

・小学校の復習は、各々に任されている(読める&書ける)

・GWに宿題が多く出る可能性あり

・いずれ授業スピードがあがる(中間テスト前に急に早くなる可能性も)

・急に英語を難しく感じる時期が、早めに到来

・学校や先生によって大きな違いが生じている。授業のペースに安心せず、早めに単語から文法、英作文など幅広い学習を進め、日頃から定期テストの準備をしておく必要あり。

 

〇中学2年生・3年生の声(ここ1週間)

・新たな教科書を始める前に、未習内容をプリント学習(←正解!)

・昨年度の終わらない教科書の続きをざっと進めている(←大変危険!)

・教科書を進めている

 

⇒そこから分かること

・承知している先生は、移行期の補充学習をする(年度途中でもその補充があると良い)

・昨年度の教科書をしていれば、今年度の学習(内容豊富)が詰め込みになり、サマーテスト・校長会テストの範囲までは余裕をもって進められない。生徒にとって大変危険な状況。受験勉強において英語が負担になる可能性あり。

・学校現場の先生が、どこまでこの移行期の対策を考えているのか問われる。今年の中2・中3は教科書を用いて教えるだけでは足りない。旧教科書と新教科書の違いを理解し、補充学習をする必要がある。どのタイミングで何を教えるのか問われている。

 

 文部科学省では、以降期を補充するための教材を準備し、すでに配布しています。

 こちらの教材は、学校の教育課程(教育計画)には位置付けられていません。つまり、いつ、どの部分を取り上げるかは、それぞれの教員に任されているのです。文科省が巨額を投じて作成したものですが、学校現場では「使える部分を使えばよい」と通達されていますので、本当に活用されるかは不明です。

 これらのことを踏まえ、こちらの教室で何を教えていくのか、それは大きな課題です。学校教育が大きく変わる中で、従来のような教え方を続けるわけにはいきません。某大手進学塾では、「春期講習」として昨年度までと同じ内容を、今年も取り上げていました。しかし、生徒たちが学校で抱える不安や悩みに対応するためには、今の生徒が抱える、学習の隙間を埋めていくことも必要だと、私は考えます。

 

 現在本教室では、中学生向けのレッスンで、新学習指導要領に対応した教材を取り扱っております。それに加え、補充学習も行っています。また、授業進度に振り回されることなく、適切な時期に、適切な内容を取り上げていくことに努めております(学校の教育課程を目安に)。さらに、コースによっては、短い会話をトレーニングすることにより、英語らしいリズム・発音の定着を図っております。今後も、生徒さんの悩みや、学校の様子などを伺いながら進めて参ります。この移行期の影響は数年続きます。今の生徒さんが、安心して英語を学べるような授業づくりを努めて参ります。